定期利用いただいているY様に、利用のきっかけや、相談内容の変化についてお話を伺いました。とてもお辛い状態でのご相談からスタートしたY様ですが、今では大変前向きにセッションの時間を活用いただいています。
（取材・文章：大塚万紀子）
Q.受けられたセッションの種類を教えてください
最初は心理カウンセリングを2回程度受けました。その後は、その時々の悩みについてカウンセリングをしてもらっています。
初めてセッションを受けた頃は、不安感が非常に強く、特に母親との関係で悩むことが多くて自己肯定感が低かった時期だったこともあり、このままだとうつ病になるのでは、とまで感じていました。そこで、すでにおかまりさんのセッションを受けていた友人に紹介をしてもらったんです。
Q.カウンセリングで印象的だったのはどのようなことですか？
初回カウンセリングで、私がつらい気持ちをシェアしながら号泣してしまったことです。
当時の私は、母親の何気ない一言や期待を過度に受け止めてしまい、身動きが取れない状態でした。おかまりさんと話しているうちに「ずっと悩んできたことを聞いてくれる人がいるんだ」という嬉しさと、ようやく吐露できたすっきり感とがごちゃまぜになり、気づいたら涙を流していました。おかまりさんが「我慢しないで泣いていいですよ」と言ってくれ、その瞬間にすっと気持ちが軽くなったのを今も覚えています。きっと長年心の底に溜めてきた澱（おり）を、おかまりさんと一緒に捨てることができたのだと思います。
しかも、おかまりさんは誰も責めないんです。悩みの種であった母との関係も、誰のせいでもなく、相性の問題だったのだと捉えることができるようになりました。
実はその時に、悩みやつらさの大部分が解消されて、こんなにも世界は美しいのか！と驚きました。いつも心のどこかで「自分はどうせダメな人間なんだ」と思っていたのが、おかまりさんから「自分を否定しなくていい、ありのままでいい」といってもらったことで「私にはこんなにたくさんのものがある」と捉え直すことができ、自己肯定感が高まりました。
カウンセリングは毎回とっても面白くて、大笑いする場面が何度もあります。一方で、おかまりさん自身の辛かった経験のシェアで、自分との共通項を見つけて安心することも。時折「Yさんはどうしたいですか？」と聞いてくださるので、「ここは自分で考えないといけないところだったんだ」と気づきがより深く得られます。
カウンセリング中は、自分について考えたり、おかまりさんからの示唆で目からうろこが落ちるほどの気づきを得たり、おかまりさんの経験談や表現に大笑いしたり…を繰り返しています。解を押し付けるのではなく、解を見つけるプロセスに導いてくれるおかまりさんのスタイルが大好きです。
Q.ご自身のことについて、新しい発見や気づきはありましたか？
以前と比べると、自分を表す言葉・表現のバリエーションが増えました。「私はキツい性格だから周りとうまくいかないのかも」と捉えていましたが、おかまりさんの専門である学術的な理論や確かなバックデータを教示していただいたことで、自分の他者に対する違和感がどこからくるのかが腑に落ちました。
また私は、「女らしくするべき」「欲しいものよりも安いものを買うべき」など、たくさんの「べき」を持っていたのですが、カウンセリングを経て、それらの「べき」は「呪いの言葉」で、私をがんじがらめにしていたことに気づきました。今はその呪縛の紐から解き放たれ、「ありのままの私でいい」と思えるようになりました。
最近では、他者に対して「私とは合わないけれど、こういうタイプの人なんだな」と納得したり、“多少値段が高くても欲しいもの”を手に入れることを自分に許せるようになったり、と、人生で初めて”今を生きる幸せ”を実感できるようになったと感じています。
Q.今後はどのようなテーマを取り扱っていきたいですか？
定期的にカウンセリングを受け、その時々の悩みを聞いてもらい、「こんなふうに考えてみたら？」とアドバイスをもらいたいと思っています。
また、今は人材育成に興味があり、おかまりさんとの対話を通じて、新しい自分の関心事・キャリアの方向性に出会えることを楽しみにしてます。職場でのコミュニケーションやマネジメントについてもよく相談をしているんですよ。おかまりさんはカウンセリングのプロでありながら、経営者としてマネジメントの経験もお持ちなので、両面からアドバイスをしてもらえる稀有な方だな、と感じています。
私は海外で生活した経験があるのですが、日本ではまだ、カウンセリングに対するハードルが高いように感じます。プロのカウンセラーと話すことで、友人同士の会話では愚痴の繰り返しになってしまうようなことも、前向きに解決でき、気持ちも軽くなるので、みなさんにも是非受けてもらえたら、と思っています。
これからもおかまりさんに“メンター”になっていただき、次回はこれを話してみよう、それまで頑張ろう！と気持ちをチューニング（調整）する機会を設定していきたいと思います。
―Yさん、インタビューへのご協力ありがとうございました！